2014年/夏季/新穂高温泉~雲ノ平/山行反省

常念岳で登山デビューを果たした後、新穂高温泉より雲ノ平への縦走をした。その反省

2泊3日のピストンテント泊
登山口へのアクセスは車
前回同様に後輩Aと行った

ルートは
1日目:新穂高温泉-鏡平山荘-三俣蓮華岳-三俣山荘
2日目:三俣山荘-鷲羽岳-水晶岳(黒岳)-祖父岳-雲ノ平-黒部源流-三俣山荘
3日目:三俣山荘-双六岳-双六小屋-鏡平山荘-新穂高温泉

相変わらず細かい山行記録は他のブログなどにまかせて個人的に印象的、または注意したいことなど書いていきたい

なにせ1年前の記憶しかなく写真もほとんどないので細かい事はかけないのだ

登山計画はきちんと建て、午後はあまり歩かないで済むようにしよう

今回のルートは見てのとおりかなりの強行だ
雲ノ平は日本最後の秘境とも呼ばれ、雑誌などで紹介される際は3泊4日を推奨されるような所である。
そもそも今回は槍ヶ岳に登る予定だったので2泊3日だったのだ、それを双六小屋に着いた時点で急遽予定を変更(槍の天気が悪かった)、雲ノ平をめざすことにし、双六小屋を昼過ぎに発ち三俣山荘をめざすということになった、なかなかの無茶だ。
山の天気は変わりやすい、特に午後から急に崩れるものだ
結果、巻き道を経由して歩いているときに見事に雨に降られた、豪雨にだ
しかもこの巻き道ルート、かなりシンドイ、地図によると双六岳を経由する稜線ルートよりはいくらかコースタイムが短い、しかし実際には30分はオーバーする上に道も「かなり」悪かった(腰より高い段差が多くある)
ここは素直に稜線を歩く事をオススメする、展望もすばらしい
雨はテントを張り就寝につくまで降りつづけた。

雨具と地図はすぐに取り出せるようにしよう

前記したように雨に降られた、べちゃべちゃに、全身、下着まで濡れるざまだ。
豪雨とガスで道もよくわからず予定時間になっても分岐にすらたどり着けない、ザックを降ろして開こうものなら中は一瞬で水浸しになるだろう、地図が取り出せない・・・
このとき、遭難の二文字が初めて頭によぎった。
このような事態を避けるために地図はジップロックなどに入れザックを降ろさなくても取り出せるようにするべきである、これができてないようでは遭難予備軍だ
また雨が降り出したら小雨でもすぐに雨具を着よう、急に豪雨になる可能性がある、暑いし動きにくいし蒸れるかもしれないが、ずぶぬれになった装備を乾かすよりずっとマシだ。
ずぶ濡れでやっとの思いで三俣山荘に着き、小屋の受付に向かう、後輩Aはすでに虫の息であり、なんとか小屋に泊まりたいようだがすでに満員、乾燥室も小屋泊の人しか使えないそうだ
雨の中テントを建て簡単に晩飯を食べ就寝に着く、後輩Aは「明日も雨なら帰りましょう」と弱気だ、濡れて冷えた身体は人を憂鬱にするようだ。

火器はやはり登山用ガスストーブ

登山のときに調理用に火を用意する人がほとんどだろう
最近流行りのULなアルコールストーブ、焚き火が好きな人ご用達のネイチャーストーブ、そして定番のガスストーブだ。
北アルプスに登るならこれはもう寒冷地用のガスとガスストーブでいいと思う。
面白そう、というのと焚き火が好きなのでネイチャーストーブを持っていったが森林限界を超えたキャンプ地では薪は手に入れにくい、登山口からブナの枝を拾ってもっていったが湿気って火がつかない上にしらないオッサンに「その枝どうしたんだ?(高原植物を採ったらダメだぞ)」など言われたりするのでお勧めしない
アルコールストーブは静かで軽いということから良いかもと思ったが、これはテント内で使うのはかなりキツイだろう、テント内で火器が使えないと装備が乾かせないし暖もとれない。
以上のことからガスストーブがやはり良いと思う、たしかに重いし五月蝿いのだがその利便性は他にはないものだ、今回は後輩Aがプリムスのバーナーを2個持ってきていたので助かったが、ネイチャーストーブだけだったら寒さに震えながら寝ることになっていただろう。

水晶岳

水晶小屋の裏手から、北側を望む展望はすばらしい
いつかは裏銀座も歩きたいものだ

祖父岳~雲ノ平~黒部源流

祖父岳から雲ノ平まではデカイ岩がごろごろしていてアスレチック感覚ではしゃいでいると痛い目に会うので気をつけよう、また雲ノ平山荘までは地味に遠いので時間に余裕をもって向かうことをお勧めする。
雲ノ平山荘はかなり素敵な山小屋だ、ここだけはテントではなく小屋で泊まってみたいと思わせる魅力、雰囲気がある、もう一度いってみたい。
雲ノ平から黒部源流は急坂だ、あと虫も多いようだ
黒部源流に下るのはまだマシだが登って来る登山者はみな一様に苦しそうな表情だった、覚悟したほうがよさそうである。

三俣山荘、三俣蓮華岳

非常に水が豊富で水がタダで手に入るのでベースキャンプ地にするのには良いかもしれない。
しかしキャンプ指定地の周りが小川だらけなので水はけをよく考えてテントを張ったほうがいいだろう。
小屋の受付のおっさんはあまり印象がよくなかった。
三俣蓮華岳への道が分かりずらく、ほぼ垂直といっていいような崖をザックを背負ってよじ登るハメになった、今回の縦走で一番怖かった、気をつけてほしい。

双六小屋、双六岳

双六小屋はかなり大きい山小屋だ、水もタダだしトイレも洋式で綺麗だ、生ビールもあり診療所もあるようだ
みたところテントサイトも平坦で実に快適そうだ、いつか泊まってみたい。
双六岳から双六小屋に向かうルートは非常に眺めが良い、ぜひ通りたいルートだ。

2度目の登山にして2泊3日、一日12時間は歩くという無茶な縦走だったがとくに怪我もなく終わる事ができた。
しかし、やはりというか1泊2日とはわけが違ってあまりにも適当な装備や予定だと大変な目に遭うな、と実感できた。
この縦走の経験を生かし今度は表銀座を縦走する予定だ、順番が逆だろう、というツッコミが聞こえてきそうだ。
とはいえ表銀座は完全にソロなので準備は万端でなければいけないだろう、復習の意味もこめて登山装備の反省の記事の書きたいと思う。

追記
どうも検索ワードをみていると
「双六岳 巻き道」「雲ノ平 2泊3日」
といったワードが多く見られるので、それぞれへの意見を詳しく書いておこう。

双六小屋から巻き道
巻き道についてだが、急いでいたり、体調が悪い、などというときでも稜線ルートを通ることをお勧めする。
なぜなら、稜線ルートが歩きやすいのだ、
双六小屋側から見るとけっこうな登りに見えるが、巻き道への下り(腰より高い段差)にくらべればマシだ。
巻き道をルートとして候補に挙げる理由は、コースタイムが早い、水場がある、悪天候に強そう。
くらいだろうか
コースタイムに関しては、先に書いたとおり稜線ルートは歩きやすいので、もしかしたら巻き道より早いかもしれない。
水場については、たしかにあるが、ちょろちょろと流れているだけで、すくなくとも飲もうと思えるものではなかった。
悪天候に関しては、たしかに稜線より風の影響はなさそうだが、雨だと道を見失いやすいと思うので、なんとも言えない。
以上の理由、それに加え、双六岳山頂付近は広い大地になっており、そこからの展望はとてもいい、
なので、双六小屋から三俣山荘へ向かう場合は、稜線ルートを通ることを強くお勧めしたい。

雲ノ平へ2泊3日
これは新穂高温泉からのピストンが前提で話す

もし、2泊3日で雲ノ平を目指すのなら、1日目に三俣山荘を目指すべきだろう、双六小屋では厳しいと思う。
三俣山荘をベースキャンプ地として、そこに幕営装備を置いた、軽量な装備でなら、
鷲羽~水晶~祖父岳~雲ノ平~黒部源流~三俣山荘といくことができる、黒部源流を除けばほぼ稜線歩きで非常に気持ちが良く、まさに北アルプスの奥地といった感じだ。
体力的にも初日に比べれば余裕があるはずだ。
それでも、12時間程度歩くことになるだろう(コースタイムは約9時間半)
もし体力に不安があるなら、黒部源流を見に行くのを止めるといい
行くのなら、かなりの急勾配の下り(滑落の危険がある)だということを忘れないように。

「そんなに寄り道せずに直に雲ノ平を目指せばよいのでは?」
という意見もあるだろう、たしかに、黒部源流経由で直接雲ノ平を目指すとコースタイムでは1時間ほど短縮できる
(三俣山荘~鷲羽~祖父岳~雲ノ平3時間55分)
(三俣山荘~黒部源流~雲ノ平2時間50分)
しかし、これはコースタイムでの話であって、実際に黒部源流から登るのはもっと時間がかかると思う(急坂)。
それに、なにより大切なのは、つまらない、ということだろう。
ここまで来て、雲ノ平を目指すだけというのはつまらない、しかも雲ノ平山荘に一泊するわけでもない、というのならなおの事だ。
ここまで来たのなら、鷲羽から水晶への稜線歩きを楽しみ、水晶から北アルプス北部を眺めるべきだろう。

では、1日目に雲ノ平山荘を目指せば?というのは無茶な話である。もしこれができるのなら相当の熟達者だろう、このページを読む必要はないはずだ。

余裕があれば3日目のために、三俣山荘から双六小屋へテントを移動できればより良いかもしれない、タイミング良く双六岳から夕日が拝めればなお良しだ。

なににせよ、3日間とも12時間前後と、かなり長時間歩く事になる。
(新穂高温泉から三俣山荘までのコースタイムは約10時間半、実際には12時間以上)
3泊4日の時間がどうしてもとれないのであれば、最初から、双六小屋から槍ヶ岳へ行く、というプランBも用意しておいたほうが良いだろう。
最初から槍へいくつもりで登り、双六小屋に着いた時点で時間に余裕があれば、三俣山荘に向かう、という計画をお勧めする。

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